相談員コラム
202606/30
相談員コラム52【ムショランに学ぶ】
私は、保護司でもあるので、NHKで放送中の土曜ドラマ「ムショラン三ツ星」を興味深く見ている。
一流イタリア料理店で修業した腕利き女性シェフが、男子刑務所の管理栄養士に転職し、受刑者の炊事班と一緒に調理をするストーリーだ。
刑務所の厳格な規律と主人公の女性シェフの思いには隔たりがあるが、規律を守りながら取り組む調理のアイデアとテクニックで、炊事班の受刑者はもちろん、刑務所全体の受刑者や職員の気持ちを明るく前向きなものに変えていく。
保護司の研修で、罪を犯した少年少女の家を訪ねると、多くの家には家族での食事、あるいは食事そのものが存在しないと学んだ。
また、「子ども食堂」のきっかけは、東京の八百屋の女性店主が、朝ごはんや晩ごはんを当たり前に食べられない子どもの存在を知って始めたと話しを聞く中で、食事の大切さを学んだ。
さまざまな支援制度が確立されている日本でも、食事を当たり前に食べられない子どもたちがいるという事実を踏まえて、改めて仕事と家庭の大切さを考えてほしい。
人が食べているものは「エサ=餌」ではない。
食事であれ、おやつであれ、心を豊かにする食事を摂りましょう。
また、摂れる仕事に就きましょう。(リュウ)